「安くて便利そう」だけじゃない、社宅生活のリアル
「社宅って、家賃も安くて便利そうだね」──そんな言葉を何度もかけられてきました。
たしかに、家計にはやさしいし、会社にも近い。
だけど実際に20年以上暮らしてみて、私は“それだけじゃ語れない”社宅の一面をたくさん知りました。
建物の古さ、ご近所との距離感、住民の入れ替わりによる孤独感──「住んでみてはじめてわかる現実」が、そこにはあります。
本記事では、私が社宅で暮らしてきたリアルな体験をもとに、「社宅って実際どうなの?」という疑問に、やさしく、正直にお答えしていきます。
これから社宅に住む予定の方、今の暮らしにモヤモヤしている方の参考になれば嬉しいです。
「便利で安い」だけじゃない、社宅生活の“現実”

社宅のイメージといえば「家賃が安い」「会社に近くて通勤がラク」など、経済的なメリットが目立ちますよね。
たしかにその通り。
でも、住んでみると、思ってもみなかった“現実”が見えてくるものです。
たとえば建物の古さ。
水回りのトラブルや断熱の弱さ、洗濯機が外にある間取りなど、長く住むほど不便さが目立ちます。
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さらに、ご近所との関係も時代とともに変化しました。
以前は「助け合い」の雰囲気がありましたが、今は単身の若い世帯が増えて関係が希薄に。その一方で、音やマナーをめぐるトラブルも起こりやすくなっています。
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「安くて便利」だけでは語れない現実が、社宅にはあるのです。
家賃が安くて通勤がラク──でも、それだけじゃない

私が社宅に住み続けている一番の理由は、やっぱり経済的なメリット。
家賃が周辺の賃貸よりもぐっと安くて、家計には本当にありがたいです。
そして通勤のラクさ。
夫の職場まで自転車で10分以内という距離は、時間的にも精神的にもゆとりを生んでくれました。
朝はバタバタせず、夜は家族揃って食事を楽しめる──そんな日々の積み重ねが、家族の安心感につながっています。
でも、こうした“特別なラクさ”に慣れすぎると、いざ転勤で社宅を出るときに、普通の通勤生活がしんどく感じることも。
今の環境は「当たり前」ではなく、「ありがたいこと」なんだと意識しておくことが大切だと思います。
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実際に住んでわかった、社宅のメリットとデメリット
社宅に長く住んで感じたのは、「いいところもあれば、不便なところもある」ということです。
◎良かったこと
- 家賃が安くて家計にやさしい
- 通勤がラクで家族の時間が増えた
- 同じ会社の人が多く、安心感がある
- 昔は子育て中の助け合いがしやすかった
- 定期的な修繕が会社もちの場合も
△不便に感じたこと
- 建物が古く、設備に不満がある
- 急な転勤・引っ越しの可能性がある
- ご近所トラブルが起きやすい
- プライバシーの確保が難しい
- リフォームや模様替えの自由が限られる
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メリットとデメリット、どう向き合う?
大切なのは、「自分たちにとって何が優先か」を見極めること。
多少の不便さがあっても、家計や通勤の負担を減らせるなら、それを選ぶ価値は十分あると思います。
社宅に住み続けている理由
それでも私が社宅に住み続けている理由は…. 。
なぜなら不便さもあるけれど、それでも私が社宅を離れないのは「ちょうどいい暮らし」がここにあるからです。
住み慣れた地域で、車や自転車でスーパーも病院も公園も学校も、すべてが身近にあります。
この安心感は、何ものにも代えがたいものです。
また、更新手続きが少なく引っ越しも不要。
気持ちにも時間にも余裕が持てます。
夢だったマイホームも考えたことはありましたが、今の私たち家族にとって「ここが一番落ち着ける場所」なのだと思います。
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まとめ:社宅生活を20年続けて思うこと

社宅暮らしには、メリットとデメリットの両方があります。
でも、それはどんな住まいにも共通することかもしれません。
大切なのは、「自分たちにとって何が大事か」を見極めること。
家賃の安さ? 通勤のラクさ? ご近所との距離感?
そのバランスが“ちょうどいい”と感じられる場所が、あなたにとっての最適な住まいだと思います。
私にとって社宅は、ただの建物ではなく、家族の時間を育んできた大切な場所。
この経験が、今後の住まい選びのヒントになれば嬉しいです。