「家で仕事できるなんて、最高じゃん」
夏休みを迎えるまでは、そう思っていました。
在宅ワークなら、子どもと過ごす時間も増えるし、通勤もない。
自分のペースで働けるって、なんだか理想の働き方。
でも──
実際に夏休みが始まってみると、現実はちょっと違っていたんです。
仕事の途中で「ママ、お腹すいた」
Zoom中に「見て見て!」
子どもと一緒に過ごす時間が嬉しい反面、「何も終わらない」「全然進まない」そんな日が続くと、心がすり減っていくのを感じました。
今回は、夏休み中の在宅ワークで感じた“理想と現実のギャップ”と、そんな中でも私が気づいた「心を軽くするヒント」をお話しします。
夏休み前に描いていた“理想の働き方”

在宅ワークと聞いたとき、私の中には明るいイメージしかありませんでした。
「好きな時間に働けて、子どもと一緒に過ごせるなんて理想的」
通勤時間はゼロ、自分のペースで作業ができる。
カフェでパソコンを開くような、おしゃれな働き方さえ思い描いていたほどです。
仕事が終わればすぐに夕飯の支度ができて、子どもの話もゆっくり聞けるはず。
そう信じて、わたしは“理想の夏”を待っていました。
夏休みに入って感じた“現実”とのギャップ
ところが夏休みに入って数日──現実はあまりに違っていました。
午前中から「ママ、あれどこ?」「これ見て〜」と声をかけられ、ちょっと進んだ仕事も、すぐに中断。
お昼を作って、片付けて、午後はまた別の用事。
“自分のペースで仕事ができる”なんて、どこにもありませんでした。
目の前にあるのは、家事と育児と、終わらないタスクの山。
「こんなはずじゃなかった」──
そう思う日が増えていきました。
「全部ちゃんとやらなきゃ」と思い詰めた日

家のこと、子どものこと、そして仕事。
どれも中途半端で、終わった気がしない。
それが何日も続くと、「私ってダメだな」って思ってしまいました。
SNSでは、在宅ワークを楽しそうにこなしている人もいて、比べるたびに、なんだか焦ってしまう。
「もっとちゃんとやらなきゃ」「もっと上手に回さなきゃ」
そんな思いばかりが膨らんで、夜になるとただ疲れて横になるだけの日もありました。
でも一番つらかったのは──
誰にもその気持ちを話せなかったことだったかもしれません。
そんな私を救ってくれた“子どものひとこと”
ある日の夕方、ふと子どもが言いました。
「ママ、家にいてくれてありがとう」って。
思いがけないその言葉に、私は涙が出そうになりました。
何もできていないと思っていたけれど、 “ここにいる”こと自体に意味があったんだと気づいた瞬間でした。
仕事の成果が出ていない日でも、家が散らかっていても、
子どもはちゃんと見てくれていた。
完璧じゃなくてもいい。
私なりに、家族と向き合えているんだって、初めて思えたんです。
私なりの“夏の在宅ワーク対処法”
そこから少しずつ、気持ちの切り替えを意識するようになりました。
まず、仕事の時間を“朝・昼・夜”に分けて、短時間でも集中できるように調整。
15分だけ集中して、10分休憩──
そんな風に、タイマーを使って自分のリズムを整えました。
そして、「今日は何も進まなかった」と思う日も、「それでも今日をこなした私、えらい」と言い聞かせるようにしました。
“がんばらない工夫”も、ちゃんと前に進む力になる。
今ではそう思えるようになりました。
在宅ワークがちょっとラクになる、私のお助けグッズ
夏休みの在宅ワークは、ただでさえ大変。
だからこそ私は、 “がんばりすぎない”工夫のひとつとして、便利グッズの力を借りることにしました。
「自分で全部やらなきゃ」と思い込まず、少し頼れるモノがあるだけで、心にも余裕が生まれます。
集中力アップに|ポモドーロ・タイマー
商品例:楽天で見つかるデジタルタイマー
タイマーをセットして「25分作業+5分休憩」のリズムをつけるだけで、だらだら作業がグッと引き締まります。
“終わりが見える”だけでも、気持ちが軽くなるんですよね。
作業中の“騒音ストレス”対策に|ノイズキャンセリングイヤホン
子どもの声や生活音に気が散ってしまうときに役立つのがこちら。
完全に遮断するわけではなく、 “集中したい時間だけ”静けさをつくるアイテムです。
「ながら家事」ができる味方|軽量コードレス掃除機
商品例:主婦に人気の軽量コードレス掃除機
子どもがお昼寝しているあいだに、サッと掃除したい。
そんなときも、軽くて音が静かな掃除機があると、気持ちに余裕が生まれます。
“少し片付けただけ”でも、自分を褒めてあげたくなります。
どれも、「毎日をちょっとだけラクにする」ための味方。
自分を追い込みすぎず、 “頼れるモノは頼る”ことも、在宅ワークを続けていくうえでの大切な考え方だと思うようになりました。
まとめ|理想じゃなくて、 “私のスタイル”でいい
この夏、在宅ワークの現実にぶつかって、何度も心が折れそうになりました。
自由なはずなのに縛られて、自由なはずなのに縛られて、でも、その揺れの中で私は気づいたんです。
「理想の働き方」じゃなくてもいい。
“私らしい働き方”を探せばいいんだと。
たとえ完璧じゃなくても、誰かの期待通りじゃなくても、今の私にできることを、一つひとつ積み重ねていけばいい。
子どもの「ありがとう」が、そんな私をそっと後押ししてくれました。
次の季節が来ても、また迷うことはあるかもしれない。
でももう、「私はちゃんとやってるよ」って、自分に言える気がします。
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